マチュピチュという名前を誰もが一度は聞いたことがあるほど、今日では世界に名が知られた観光地となっています。風景写真を見たことがあるという人も多いかもしれません。
毎年世界中からたくさんの観光客がこの場所を訪れますが、マチュピチュまでの道のりはなかなかハードです。というのも、多くの交通手段を利用しないとたどり着けないほどの場所にあるからです。
この記事では、以下のポイントを紹介します。
- マチュピチュの最低限知っておいた方が良い基本情報
- マチュピチュまでの行き方
- いつごろ行くべきか
マチュピチュの基本情報
概要
マチュピチュ(Machu Picchu)は15世紀のインカ帝国の遺跡です。
当時の皇帝パチャク・インカ・ユパンキ(Pachacuti Inca Yupanqui)の邸宅として建てられたとされています。
1911年、アメリカの歴史家・探検家のハイラム・ビンガムがその存在を確かめ、世界に公開したことが、マチュピチュが国際的に注目を集める結果となりました。(しかし、彼は第一発見者ではありません。彼が発見する前から、マチュピチュの存在を示唆する資料は残っていました)
1983年にユネスコ世界遺産に登録され、2007年に新世界七不思議の一つに選ばれています。
場所
ペルー国クスコ州ウルバンバ県マチュピチュ地区
アンデス山脈に存在し、海抜はおおよそ2430mになります。
語源
Machu Picchuはケチュア語(先住民の言語の内の一つ)由来です。Machuは「古い」または「老人」、Picchuはここでは「山」の意味と解釈できるそうで、つまりマチュピチュは「古い山」という意味になります。
ちなみに、私たちは一般的に遺跡のことをマチュピチュと呼称していますが、それとは別に「マチュピチュ山」と呼ばれる山が、遺跡の近くにあります。
マチュピチュまでの行き方:リマからクスコへ
マチュピチュは世界屈指の観光名所ですが、予想に反して、その道のりはかなり長く、事前の準備が必須です。まずここでは、ペルーの首都リマからクスコまでのルートを紹介します。
ルートA
このルートは、飛行機を使う最も一般的な方法です。
飛行機の予約は「LATAM AIRLINES」という、中南米で有名な航空会社を使うのがベターです。
移動時間はおよそ1時間。
以下はそのリンクです。
ルートB
リマからクスコまで、バスで移動するという方法もあります。
飛行機と比べると断然安くなりますが、所要時間が22時間から24時間ほどかかるので、正直あまりおすすめできません。
バスを予約するときのおすすめサイトは、OltursaとCruz de Surです。(もちろん他にも多くのサイトはあります。)
以下にリンクを張っておきます。
マチュピチュまでの行き方:クスコからマチュピチュへ
続いて、クスコからマチュピチュまで行くための、3種類のルートをまとめます。どのルートでもマチュピチュまでたどり着けますので、お好みで選択して下さい。
ルート1
このルートが、一番無難な選択肢だと思っています。最安でマチュピチュまで行けるルートではありませんが、比較的早く着きますし、電車やタクシーなどをふんだんに利用しているので、徒歩の時間が少なく、様々な車窓を楽しむことができます。
- クスコの空港――パビートス通り(Calle Pavitos) タクシー
- パビートス通り――オリャンタイタンボ タクシーORバス
- オリャンタイタンボ――マチュピチュ村(アグアス・カリエンテス) 電車
- マチュピチュ村――マチュピチュ バス
1.クスコの空港――パビートス通り(Calle Pavitos) タクシー
クスコの空港に着いたら、空港内の荷物受け取り場所あたりにうろついているタクシー呼び込みおじさんたちを無視して外に出ましょう。
そして、パビートス通りに連れて行ってくれるタクシー運転手を探してください。10ー15ソルの値段であればぼったくりでは無いと思います。
パビートス通りに行くには
- 空港外にいる呼び込みおじさんたちに交渉しまくる
- クスコ空港の敷地内を出た後にUber(タクシー配車アプリ)でタクシーを呼ぶ
のどれかをおすすめします。
2番の「敷地内を出た後に」というのがポイントで、空港内で呼んでしまうと、空港利用料を上乗せされる可能性があります。(ここでいう空港利用料というのは、タクシーが空港敷地内に入るために払う入場料です)
2.パビートス通り――オリャンタイタンボ タクシーORバス
パビートス通りにある停留所から、ミニバスが運行しています。平均10ソルです。オリャンタイタンボまで一時間半以上かかるので、車に酔いやすい人は気をつけてください。
また余談ですが、クスコの空港からオリャンタイタンボまでタクシーで移動するという方法もありますが、これは交渉次第で値段が大きく変わるので、強くおすすめはできません。片道100ソルといってくる人もいれば、40ソルくらいで手を打ってくれる人もいるので、相場は不明です。
3. オリャンタイタンボ――マチュピチュ村(アグアス・カリエンテス) 電車
ペルーレイルもしくはインカレイルという電車に乗ってマチュピチュ村まで移動します。
ペルーレイルとインカレイルは時期・時間帯で値段が大きく違うので、慎重に選んでください。
それぞれの予約の仕方はこちらの記事もご参考下さい。
4.マチュピチュ村――マチュピチュ バス
バスは午前 5 時 30 分から午後 3 時 30 分の間、ほぼ10分おきに運行しており、所要時間はおよそ30分。
バスのチケット購入方法は
1.マチュピチュ村で買う(チケット売り場のGoogleMapはこちら)
2.事前にオンライン(CONSETTURのホームページ)で買う
のどちらかをおすすめします。
料金は、年齢や国籍などで変わるので、よくよく確認しましょう。もちろんクレジットカードで支払えますよ。パスポートを忘れずにご持参ください。
以下の記事に、2つの特徴を解説したサイトがある
ルート2
このルートは、クスコ市内からすぐに電車にのってマチュピチュ村までいく方法です。ルート1よりも楽に移動できるのがメリットですが、ルート1よりも高くなります。
また、このルートは1月から4月は利用できません!!!
というのも、雨期による安全性の観点から、この時期はサンペドロ駅――マチュピチュ村間の電車が激減もしくは運行停止するからです。(ルート1でも紹介した、オリャンタイタンボ――マチュピチュ村間は年間を通して走っています。)
- クスコの空港――アルマス広場 タクシーORバス
- アルマス広場――サンペドロ駅 徒歩
- サンペドロ駅――マチュピチュ村 電車
- マチュピチュ村――マチュピチュ バス
1.クスコの空港――アルマス広場 タクシーORバス
クスコの空港内にいる、タクシー呼び込みをガン無視して、外でタクシーを拾うか、バスに乗ってアルマス広場まで移動してください。
アルマス広場に行くには
- 空港外にいる呼び込みおじさんたちに交渉しまくる
- クスコ空港の敷地内を出た後にUber(タクシー配車アプリ)でタクシーを呼ぶ
- ローカルバスにのる
のどれかをおすすめします。
2番の「敷地内を出た後に」というのがポイントで、空港内で呼んでしまうと、空港利用料を上乗せされる可能性があります。(ここでいう空港利用料というのは、タクシーが空港敷地内に入るために払う入場料です)
空港でタクシーを拾った方は、行き先をアルマス広場ではなくサンペドロ駅に指定するのもありです。
2.アルマス広場――サンペドロ駅 徒歩
アルマス広場についたら、歩いて10分ほど(サンペドロ市場の裏)のところににサンペドロ駅があります。この駅から発着するのはペルーレイルとインカレイルです。
3.サンペドロ駅――マチュピチュ村 電車
サンペドロまではアクセスが抜群に良いのですが、列車の運行数は少ないのが少しネックです。
上記のルート1で各種鉄道会社へのリンクを載せておいたので、予約するときの参考にしてください。
オリャンタイタンボ――マチュピチュ村の電車は1年を通して運行しているのですが、
サンペドロ駅ーマチュピチュ村間の列車は、山の地滑りを避ける為、雨期(1~4月)の間は発着が限定的、もしくは無くなります!!!注意してください!!!
マチュピチュ村への所要時間はおよそ4時間半です。かなり長い移動になります。
4.マチュピチュ村――マチュピチュ バス
ルート1で解説しています。
ルート3
このルートは、ルート1・2と比べると手間と時間がかかりますが、電車代を浮かせたい!と思っている人におすすめです。このルートでは、電車は一切つかいません。
安い代わりに、徒歩の時間がかなり長いので、疲れたくないという人にはあまりおすすめできません。
- クスコの空港――アントニオ・ロレーナ通り タクシー
- アントニオ・ロレーナ通り――サンタ・マリア バス
- サンタ・マリア――サンタ・テレサ (乗合タクシー)
- サンタ・テレサ――水力発電所 (乗合タクシー)
- 水力発電所――マチュピチュ村 徒歩
- マチュピチュ村――マチュピチュ (乗合タクシー)
1.クスコの空港――アントニオ・ロレーナ通り タクシー
ルート1・2で紹介した方法で、タクシーを使ってアントニオ・ロレーナ通りまで移動してください。
2.アントニオ・ロレーナ通り――サンタ・マリア バス
アントニオ・ロレーナ通りに着いたら、そこにあるターミナルからバスに乗ります。サンタ・マリアまでは平均5時間かかり、料金は25~40ソルです。
3.サンタ・マリア――サンタ・テレサ (乗合タクシー)
サンタ・マリアに着いたら、そこから乗合タクシー (他の乗客と一緒に乗車するタクシー)に乗り換える必要があります。 平均 1 時間かかり、料金は 8 ~ 12 ソル です。サンタ マリアの町の広場のすぐ近くで乗車できます。
4.サンタ・テレサ――水力発電所 (乗合タクシー)
サンタ・テレサについたら再び、違う乗合タクシーに乗り換えです。平均30分で、料金は5ソル程度です。
5.水力発電所――マチュピチュ村 徒歩
ベストシーズンは?
気候面から
6から8月がベストシーズンでしょう。
マチュピチュ周辺の気候は、乾季が4月から10月で、雨季が11〜3月となっています。
乾季は、雨が少なく過ごしやすい時期ですが、日中は日差しが強く気温も上がり、朝晩はかなり冷え込みます。
雨季は雨が多くなり、曇り空ばかりの日が多くなる。豪雨に見舞われることも稀にあります。
なので、乾期の4月から10月、とくに最も乾燥している6月から8月がおすすめです。降水量がぐっと下がるので、晴れた天気にマチュピチュを散策できる可能性を上げられます。
観光客数から
マチュピチュは毎年とてつもない数の観光客が世界各地からやってくるので、ベストシーズンに行くと、より混雑します。
人がそんなにいない時期に行きたいというのであれば、雨期の1月から3月あたりが最もおすすめです。
しかし、雨の中の散策になるかもしれなくなることを覚悟しましょう。
まとめ
マチュピチュは、行くためにいくつか行程を踏まなければならないのでかなり大変ですが、その絶景を見たらその疲れも吹っ飛ぶくらいの美しさで感動しますよ!
ぜひ、見に行ってみてください。